【知らないと損】外貨建てMMFのメリット・デメリットを徹底解説!
ここ最近外貨建てMMFという言葉をよく耳にしますよね。年利が4%で債券に投資しているから一見安心に見えます。
しかし、投資に簡単でおいしい案件は転がっていません。あなたも薄々怪しいんじゃないかと疑っていませんか?
この記事では、実際に楽天証券で投資を行なっているわたしが、外貨建てMMFについて徹底解説します。
結論
✅外貨建てMMFとはドルなどで色んな債券に投資するもの
✅外貨建てMMFの利回りは4%で良く、複利効果も期待できる
✅外貨建てMMFは元本保証ではなく、為替リスクや信託報酬がかかる
✅余剰資金があれば一部投資しても良いレベル感
✅つみたてNISA枠と高配当株への投資が優先
外貨建てMMFとはドルなどで色んな債券に投資するもの
外貨建てMMFとは、一言で言えば「ドルなどで色んな債券に投資するもの」と表現できます。
もう少し細かく解説すると次の通りとなります。
元本保証ではないが、元本割れ(投資額を下回るもの)リスクを極限まで抑えて、なるべく確実に利益を出すことを目的としたファンド(色んなものに投資するもの)です。
外貨建てMMFのメリット4選
外貨建てMMFは銀行預金よりも利回りが良い
外貨建てMMFは利回りが4%程度であり、普通に銀行を預けたときの利率(0.001%)と比較すると約4000倍!
ネット銀行の大手である楽天銀行でも0.1%なので預金と比べて圧倒的な利回りの良さがメリットと言えます。
再投資されて雪だるま式にお金が増える
利回り約4%は、月末に再投資されます。何がメリットになるかというと、これが毎月毎月繰り返されることで、時間が経つほどお金が増えるスピードが爆増していくということです。複利効果で雪だるま式にお金が増えます。
外貨建てMMFには少額でも投資できる
わたしが使っている楽天証券で購入しようとすると10ドル(1,370円程度)から購入できます。
また、0.01ドル(1.37円)刻みで追加購入も可能!うまい棒より細かい調整が可能なのは、投資余剰資金が少ない方にもできる嬉しいポイントですね。
外貨建てMMFは税金にも有利
外貨建てMMFからの分配金には、米国株式の売買利益のように10%の外国税が取られません。
外貨建てMMFは譲渡所得に該当するため、損益通算も可能!確定申告を正しく使って節税しながら投資ができます。
外貨建てMMFのデメリット3選
外貨建てMMFには為替手数料がかかる
為替手数料とは円をドルに変えたり、ドルを円に変えたりといった通貨が変わるときに発生する手数料。
1ドルあたり25銭程度の手数料がかかります。
具体的な金額にすると100ドル(13,700円)購入すると25円くらいの為替手数料がかかります。
外貨建てMMFは信託報酬がかかる
外貨建てMMFはファンド(投資信託)です。投資信託は投資のプロが運用しているため、手数料として信託報酬がかかります。
気になる信託報酬は1%程度。米国株式であるS&P500は、あらゆる手数料の合計が0.0968%なので、外貨建てMMFの方が圧倒的に手数料が高いです。
外貨建てMMFは元本が保証されてない
安全性は高いものの元本は保証されていません。
具体的なリスクとしては為替リスクなどが挙げられます。為替差損が10%出ることも珍しくないため、4%程度のプラスどころかマイナス6%の利回りになる可能性だってあるリスクを背負っていることは自覚するべきです。
外貨建てMMFは「その他商品」から選択して購入
楽天証券の場合、外貨建てMMFは「その他商品」の1番下に表記されておりココから購入できます。
余剰資金があれば一部投資しても良いレベル感
わたしは余剰資金があれば部分的に投資しても良い程度のレベル感だと捉えています。
理由は為替リスクのデメリットが大きすぎるから。
為替でマイナス10%が出ることも珍しくないことを考慮すると、わたしにとっては大きなリスクを背負っていると考えます。
つみたてNISA枠と高配当株への投資が優先
外貨建てMMFに投資するくらいなら、つみたてNISA枠と高配当株への投資が優先だと考えます。
理由は以下の通り。
つみたてNISAは15年以上の5%利回りが狙える
先ほど紹介した通り、外貨建てMMFであれば4%の利回りですが、つみたてNISAは15年以上の5%利回りが狙えます。
よって、マイナス6%になるリスクを背負って外貨建てMMFを運用するより、つみたてNISAに15年以上投資して5%以上の利回りを狙う方が価値が高いと考えるからです。
つみたてNISAは今後120万円の枠ができる
現行のつみたてNISAでは、月額33,333円が投資上限枠ですが、これからつみたてNISAは120万円の枠ができます。非課税ですので、まずはコチラを埋めるのが優先だと考えます。
高配当株のセクター分散にも資金を回したい
つみたてNISAはインデックス投資のため、生活が良くなっている実感を感じにくいです。
よって、定期的に配当金を得られる高配当株にも投資したいと考えています。
実際にわたしは高配当株投資を既にやっていますが、セクター分散が弱いです。
セクター分散とは、自動車・ヘルスケア・IT・ファッション・エンタメなど色んな業種に投資することでリスクを減らす行為のことです。
自動車株ばっかり買っていては、自動車業界が調子悪い年は株価が数百万円動いてもおかしくないですが、精神状態はおかしくなってしまうかも知れないからです。心の安定を保つためにも、セクター分散は重要です。
楽天証券でも、SBI証券のように単元未満株(100株以下)でも購入が可能になりましたので、積極的に活用しつつリスクを分散していきたいところです。
まとめ
今回は外貨建てMMFについて解説してきました。まとめると以下の通りです。
✅外貨建てMMFとはドルなどで色んな債券に投資するもの
✅外貨建てMMFの利回りは4%で良く、複利効果も期待できる
✅外貨建てMMFは元本保証ではなく、為替リスクや信託報酬がかかる
✅余剰資金があれば一部投資しても良いレベル感
✅つみたてNISA枠と高配当株への投資が優先